チャド
チャド共和国
アフリカの中央部の共和制国家です。 国土面積は1,284km²で人口は1,445万人、カトリック教徒は約70万人です。 聖ザベリオ会の宣教師53人が在籍しています。17世紀後半、カトリック教会はチャドでの布教を試みましたが、結果を残せず一旦活動を中止します。1846年になり、中央アフリカ教皇代理教区の一部として、この国での活動を再開した時には、プロテスタント系の多くの教会が既に精力的に布教活動を行っていました。チャド北部は人口が少なく、住民の多くは熱心なイスラム教徒であり、国の人口の大多数は南部に住んでいます。南部の経済は北部より豊かだといわれ、文化活動も活発で、宣教を受け入れやすい状態にありました。チャド市民は、福音に触れ、それを実感した後は、自らも積極的に福音宣教に携わります。彼らの根強い布教活動もあり、毎年、多くの人々が洗礼を受けています。
聖サベリオ宣教会は、パラ教区の司教からの強い呼びかけに答えるため、1982年に南チャド入りし、現在も主にパラ教区の下で活動しています。司牧分野での主な活動は、人々に福音を直接述べ伝える事、及び将来のために多くの伝道師や若いリーダーの養成をしていくことであり、社会的分野では、市民のより良い生活環境を整えていくための基礎教育、人権問題、女性解放運動、また諸々の社会的プロジェクトの推進に力を注いでいます。啓蒙活動の一環として特に効果的なのは、ラジオ放送局(Terra Nuova)の活用です。当地では、ラジオは10の異なる地方言語で放送され、番組内容は、健康衛生、人権問題、社会生活、また伝統文化と近代思想など多岐にわたり、様々な知識や情報を市民に提供しています。
聖ザベリオ宣教会は、チャドで伝統的に文化の伝承に使用されてきた「口頭の伝承」方法を重視しながら福音を伝え広め、また聖書を地方の諸言語に訳す事にも力を入れています。また、私たちは、近代社会のめまぐるしい変化により、喪失の危機に直面している多くの特有な文化遺産の記録や保護にも励んでいます。地方言語、文化的慣習、伝説や民話等を集め、口頭での伝承のみならず、書面にも書き残し、次世代に受け継がれていくよう市民とともに活動を続けています。またチャドは人口構成をみても若者が非常に多い国のひとつです。昨今、若者は職を求め、またより高度な教育を受けるため、地方から大都市に集まってきます。宣教師たちは彼らの夢を実現できる社会環境を整えられるよう、現地市民とともに必要な援助を日々模索し活動しています。