メキシコ
メキシコ合衆国

北アメリカ南部に位置する、立憲民主制による連邦共和国です。 国土面積は1.964.380 km²、人口は1億2千701万人で、 カトリック教徒は国民の9割をしめます。 聖ザベリオ会の宣教師 86名が在籍しています。
イエスの福音は1517年、スペイン人とともに到着した宣教師により、メキシコに紹介されました。しかし、メキシコの人々の心が福音を受け入れはじめたのは1531年に入ってからです。その年、グアダルペという場所で、47歳の原住民フアン・ディエゴのもとに、聖母マリアが現れ、彼にやさしく語りかけるという出来事があり、それは現地で大きな感動を巻き起こしました。しかし、 20世紀に入り、メキシコにおける宣教の歴史は、教会の弾圧と殉教で知られています。 カトリック教会の存在と影響力を排除するため、政府は反宗教色の強い憲法を制定し、宗教関連行事、崇拝等をすべて禁止する政策を実行しました。1927年には、その宗教弾圧に抵抗し、民衆のデモ活動が拡大しました。「王であるキリスト、万歳」という言葉が染められた旗、またグアダルペの聖母の絵などをモチーフとした旗を先頭に、民衆の抗議活動が繰り返し行われました。一定の改善が約束された1929年、抗議行動は収束していきましたが、当時、信仰のために殉教した司祭や信徒の数は著しいものでした。
聖ザベリオ宣教会は4つの分野における活動を目標に、1951年、メキシコに入りました。ひとつは、学校教育を通じて福音宣教を行うこと、二つ目に、最貧困層の救済と司牧的世話を行うこと、三つ目に、国内の教会の中で、世界の福音宣教の認識を高めること、 四つ目は、本会の入会を希望する青年を受け入れ養成していくというものです。近年、メキシコの教会は、増加する新宗教の宗派問題、貧困、少数民族の保護と救済や、社会全体の調和協力、国内移住の課題等、様々な社会問題に直面しています。たくさんの課題を抱えながらも、メキシコ人の家庭的で温かい人間関係のなかで、キリストの福音はそれぞれの国民の中に根ざし、福音宣教に対する情熱、主キリストを中心におく奉仕生活は国中で受け入れられています。
現在、メキシコ出身の聖ザベリオ宣教会の会員は119名で、83人は国を離れ、海外で宣教師として活躍しています。