
イエス様のことを愛される皆様へ、
序
太陽暦では8月8日前後が立秋にあたります。「今日の秋」は立秋の日の意味です。まだ残暑が厳しい時期ですが暦の上では秋に入り、風のそよぎや雲の色や形などに秋の気配が少し感じられるようになります。しかし、まだまだ蒸し暑いこの時期の真ん中に雨が降り続き、お盆を迎えることになりました。お墓参りをして、家庭にも亡くなられた先祖を迎えます。この時に私たちのお祝いは大きく広がり、天国におられる親類までにも及びます。永遠の命に入った方たちは天国から私たちを見守り、私たちの日常生活を支えてくださいます。この時、一緒に苦しみを和らげてお祝いし、盆の送り火で見送っても神様の懐で私たちのことも待っていてくださいます。日本における「お盆」は、仏教による盂蘭盆(ウランバナ)の行事で、苦しみを受けている人々を、この世から供養することの功徳によってその苦しみを救いたいという行事で、そこに今の自分があるのはご先祖さまのお陰であると感謝する先祖崇拝の心が合体したものです。キリスト信者にとっても亡くなられた親族、友人、恩人は、まだ生きている私たちに天国の方に大きな窓を開いてくださり、そこからこよなく美しい風景を紹介してくださいます。その中に天に上げられたマリア様の姿を見せてくださいます。マリア様は神の母であり、私たちに神様の姿、神様の心を示してくださいます。それだけではなく、仲介者として一人一人を見守っています。さてこの時、その普遍的な絶景のような天国に入るのを期待しながら、マリア様の取次を願い、涙をこぼし続ける人々のために祈ります。天国の神様の懐で、マリア様のほほえみ、私たちの愛情込めた祈りがご先祖に届くように期待されています。
この時期日照りが続く年は、ひと雨欲しいと思ってもなかなか降らず田畑は日に焼け山野は生気を失います。農家の心配は増えるばかり、雨乞いをして神仏に祈ることもあります。その時、沛然と降ってくる雨を「喜雨」と呼びます。人々が歓喜し天に感謝します。化学万能の現代でも気象条件までは支配できず、天候に一喜一憂する状態はまだまだ続きそうです。このようなことについてキリスト信者としては、旧約聖書から新約聖書にわたる神様の言葉や聖霊の存在の働きを思い浮べられないでしょうか。さて、とても暑い時期に入ります。平和の旬間において欠かせない理想として世界の平和を祈りながら、教会の暦と信仰に関するいくつか大変素晴らしい祝日を迎えることになります。主のご変容の祝日(8月6日)、聖ドミニコの記念日(8月8日)、聖ラウレンチオの記念日(8月10日)、聖クララ記念日(8月11日)、聖マキシミリアノ・マリア・コルべ司祭殉教者の記念日(8月14日)、ご聖母の被昇天の祭日(8月15日)です。聖人たちの祝い、そして教会の祭日も、天国の方に歩んでいく私たちにとって、灯のようにまた矢印とも支えともなり、私たちに残された聖人たちの足跡は神様の方へ行く確かな道を示してくださいます。復活されたイエス様が贈り物のようにくださった平和の心は、この頃特に強く考えるように勧められて、次の世代のためにこの大切な価値観を築くように誘われています。そのために支えてくださるのは、丁度この頃お祝いする聖人たちの立派な生き方です。
さて、中でも聖母の被昇天はマリア様の祝いであり、私たちに天国の方に一つの窓を開いてくださいます。ぜひそちらの方に目と心を向けましょう。人生を鮮やかに色どる理想を見出すことができます。 モヨリ神父
* 作者の絵 寺脇まなせ